オーストラリアのターミナルケア(苦痛緩和ケア)施設で長年働いたブロニー・ウェアという看護師が、死を目前に控える人達にこんな質問をしました。
「何か人生でやり残したこと、思い残すことはありますか?」
その答えをまとめた本『死ぬ瞬間の5つの後悔』には、こう書かれています。
- 他人の期待に沿うための人生ではなく、自分がやりたいことをやっておけばよかった
- 仕事ばかりしなければよかった
- 自分の本心を伝えておけばよかった
- 友だちと連絡を絶やさないでおけばよかった
- 自分を幸せにしてやればよかった
その多くの答えは、他人軸で生きたことを後悔しているようです。
「もっと自分や家族を大切にすれば良かった」って。
じゃあ自分を大切にする1番の方法を知っていますか?
それは『全力を出す』ことです。
『全力を出す』その方法とは?
『全力を出す』とは、なかなかやれることではありません。
なぜなら、人間はすぐに楽をしたがるように作られているから。
ではどうしたら良いか?
1番の方法は、「今の自分は全力を出しているか?」と何度も何度も自分に問うことです。
仕事をやっている時、子供と遊んでいる時、本を読んでいる時など、ふと集中が切れた時に問うのです。
特に質問をするべき時は、「なんだか面倒だな」って気持ちが出た時です。
全力でやっているのにも関わらず、それでも「面倒だ」と思うなら、それはよっぽど面倒なことであり、仕方のないことです。
「面倒だ」と思うことが悪いことではありません!
多くの人は気が抜けてきた時に「面倒だ」と思うものですから、戒めるという意味もあって、自分に問いて欲しいのです。
吉田松陰先生もこう言ってらっしゃいます。
『覚悟の磨き方』超訳 吉田松陰 編訳 池田貴将 サンクチュアリ出版発行 p70より引用
他人のことをやっていたとしても、それを自分が全力でやれていたとすれば、それは後悔することではありません。
仕事ばかりしていて後悔したと言っている人は、きっとやりたくもない仕事をやってきたのでしょう。
自分が心からワクワクし楽しい仕事をしていたとしたら、「仕事ばかりするんじゃなかった」なんて後悔の念は出ませんからね。
そして今ここで、過去の自分を振り返ってみて下さい。
全力で生きてきましたか?
過去を振り返った時に、「何となく働いていたな」とか、「何となくダラダラしてしまったな」ということがあったとしたら、それは自分の過去を検証し、改善点が見つかったってことです。
次はその改善点をどのように克服したら良いか?どうしたら全力を出せるか?を考えるのです。
考えが出たら、次はそれを実行に移します。
そして気付いた時に、「自分は全力でやれているか?」と確認します。
上手くいっていれば、そのやり方を継続しましょう。
上手くいかないのであれば、なぜ上手くいかないのか?を考え、その解決案を見つけましょう。
見つかったらまた実行です。
この繰り返しがPDCAそのものです。
まとめ
人生を後悔しないように生きるため、常に全力を出す。
全力を出すためには、PDCAを回す!
PDCAを回していけば、必ず後悔のない人生が送れます。
全力を出していきましょう!