隣町のスーパーで、卵10個入り1パックが10円で売っていたとしよう。
あなたはその他に欲しいものがなくても、卵だけを買いに隣町のスーパーまで行くだろうか?
ぼくはまず行かないだろう。
しかし世間には10円という破格の金額に惹かれて、わざわざ隣町のスーパーまで行き、開店前から並んでいる人もいる。
これはどちらが良い、悪いの話ではない。
ぼくが言いたいのは、隣町のスーパーまで行く『コスト』をしっかり考えているのか?ということを問いたいのだ。
隣町まで卵を買いに行くコストを考えているか?
この場合のコストとは?
隣町のスーパーまで行く『コスト』とはなんだろう?
それは『交通費』と『時間』だ。
歩いていけば交通費はかからないが、時間と体力を大量に消費する。
電車やタクシーで行けば、体力、時間はほとんど使わずに済むが、交通費がかかってしまう。
つまり10円の卵を購入するためには、交通費か、時間のどちらかを消費しなくてはならない。
卵10個入1パック10円のメリットは?
1パック10個入りの卵が10円で売っていた場合のメリットとは、聞くまでもなく値段だろう。
200円ほどのお金を出せば、きっと近所のスーパーでも卵は買えるからだ。
例えば近所で1パック200円の卵が売っていて、隣町のスーパーでは1パック10円だった場合、隣町で買った方が190円も安い。
この値段だけを比較した場合には、隣町で売られている卵には、ずいぶんと大きなメリットを感じる。
トータルで計算出来ているか?
卵1パックが、近所のスーパーでは200円で販売されていて、隣町のスーパーでは10円で販売されている。
このメリット190円を手に入れるためには、どれだけのコストが必要だろうか?
山手線の初乗りで、ICカードを使ったとしても片道133円必要となるので、往復で266円。
これでは190円の恩恵を受けられない。
では自転車で行った場合にはどうだろう?
隣町までの距離は定かでないが、少なくとも交通費はかからない。
一見すると190円の恩恵を存分に受けられそうである。
しかし自転車で行った場合の『時間』は、どのくらい消費することになるだろうか?
隣町というぐらいだから、少なくとも往復30分はかかると仮定する。
東京都の最低賃金は、2019年10月1日から1,013円となるので、30分だと約506円だ。
つまり往復で30分もの時間をかけてしまうと、アルバイトをした方が金銭面では優位となる。
190円の恩恵を受けるためには、往復で10分以内の場所にあるスーパーでないと、190円の恩恵は受けられない。
まとめ
つまり何が言いたかったかと言うと、「ただ表示されている金額だけでは、それが本当にメリットとなるのかわからない。」ということ。
つい目先の金額に惹かれて安い物を購入してしまったり、長く使用するべき物に対して、最低限のコストをかけられなかったりする。
これでは「安物買いの銭失い」となる可能性が非常に高い。
お金を使う時には、それが消費か?浪費か?投資か?を確認し、さらにその値段の妥当性を確認する必要がある。
お金はしっかり考えて使おう。
「自分は目先の金額に惑わされていないか?」
自戒の念を込めて、この記事を書きました。
今回も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。次回の記事もお楽しみに。