先日の参院予算委員会にて、小泉進次郎氏がこのように言われた。
私、育児に参加して思うのは、育児休業という「休む」という言葉が入っていますが、ぜんぜん休みなんかじゃないですね。
ぼくは息子が生まれた時も、娘が生まれた時も、育児休暇は取れなかった。
それはそういう職場に勤めたのだから仕方ない。
そう考えていた。
だから小泉進次郎氏が言った言葉の意味は、ちょっと前までのぼくには到底理解し得なかった。
しかし今回息子、娘と2人がインフルエンザにかかり、妻の体調も悪くなったことから、火曜日から金曜日までお休みをいただいた。
この休みで気がついたことは、育児休暇はしっかり取得するべきだったということ。
朝から晩まで子供達と過ごし、同時に家事もやる。
これがいかに大変なことか、体験してみた者でなければわからない。
まず家事と一言で言っても、やることが山のようにある。
掃除、洗濯、家族の食事準備から片付けと、大きく分ければこの3つかと思うが、家族全員分となると、一つ一つがかなりの量となってくる。
そこへ育児も同時進行となると、ただでさえ量の多い家事が、思うように進まない。
誰もいない家で家事を行うのならば、自分の裁量次第で早く終わらせることも可能だろう。
しかし育児をやりつつの家事は、新幹線から急に各駅停車の鈍行列車に乗り換えてしまったようなものだ。
見事に家事は進まない。
それはただ単に時間がかかるだけでなく、体力は奪われ、精神的ダメージも加わってくる。
文字にするのは簡単だが、実際にやってみると、とてもとても大変だ。
ここで小泉氏の「ぜんぜん休みなんかじゃない」という意味がわかってくるのだ。
ぼくはまだ家事と育児を同時に1人ではやっておらず、妻がいてくれているのに、とても大変だと感じた。
これを当たり前のようにやっている世の中のお母様、またはお父様は、本当に超越した体力と精神の持ち主だと思う。
我が家はまだまだインフルエンザとの戦い中で大変なのだが、その中でもこうやって妻の大変さがわかったことだけは良かった。